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アウト病は中央値を調べよう

中央値とは

中央値とはデータを小さい順に並べたデータのちょうど中央にあるデータのことです。 まず、上のデータを小さい順に並べ替えてみます。 データが奇数個(29個、31個など)の場合はちょうど真ん中にくる値が中央値となりますが、データが偶数個(28個、30個など)の場合はちょうど真ん中にくる値がありません。この場合は真ん中の二つの値の平均を用いましょう。

中央値のメリット

データに極端な値が含まれていても安定した指標となります。

具体例

  1. 家の価格: ある都市の住宅市場を考えた場合、住宅価格の高い豪邸がいくつか存在することで平均価格が大きく引き上げられる可能性があります。このような場合、中央値の方が典型的な住宅価格を示すのに適していると考えられます。
  2. テストの点数: クラスのテストの点数を考えると、一部の生徒が非常に高い点数、もしくは低い点数を取得することがあります。平均点はこれらの極端な点数に影響されやすいですが、中央値はクラスの大多数の学力を反映しやすいです。


以前、何かで40代の平均貯金額は800万~1,000万(世帯や調査機関によって異なる)というデータがあります。40代の皆さん持ってますか?私は持っていません。周りの人もそのような貯金額を持っている人は残念ながら見当たりません(隠しているだけかもしれないが・・・)

この数字のからくりは、貯金額は増えた確かに増えたが、全員の貯金額が増えた訳ではなく、金持ちがより金持ちになったという状況です。

分かりやすく5人の収入で考えてみた場合、

AさんBさんCさんDさんEさん平均値
収入額30,000円35,000円40,000円45,000円500,000円130,000円
AさんBさんCさんDさんEさん中央値
収入額30,000円35,000円40,000円45,000円500,000円40,000円

平均値は極端に金額が多いEさんの影響が大きいです。
中央値はEさんの影響をほぼ受けていません。

このように中央値はデータに極端な数値が含まれていても安定した指標になります。

パチンコホールの中央値


やり方は簡単
まず月のアウト数を順にExcelに入力します。

次に
①数値の範囲を選択
②エクセルのデータタブ→並び替え(昇順)クリック
③セルB12に =MEDIAN(B2:B11) を入力

今回はデータの数が10日分(偶数)なので真ん中の2つの数値の平均で9,110と出ます。

この中央値を毎月調べてみて下さい。
平均値は先月より上がったもしくは同じだが中央値は下がっているという結果が出れば今後のアウトは下がり続ける可能性が高いです。

極端な数値(アウト)があり中央値も下がっている、これが数値化したアウト病です。

中央値が下がるという事は、通常時の稼働が下がるという事であり、通常時に利益を確保できなければイベントの回数も減り、玉も出せなくなり、極端に高いアウトを作り出せる日も少なくなります。

すでのこのような状況に陥っているホールは多いと思います。

あくまで出玉でアウトを上げる戦術に対してですが、パターンに順位をつけるのであれば、

平均値↑中央値↑最良(右肩あがり)
平均値↓中央値↑底上げされている
平均値↑中央値↓後々下がる
平均値↓中央値↓最悪右肩下がり

何となくお分かり頂けると思います。

自店の状況がどうなのか、把握し今後の対応を考える為にも中央値を調べておきましょう。

まとめ

  • ・アウト病を数値で確認
  • ・中央値とは何かを知ろう
  • ・自店の中央値を調べよう